カラー剤調合理論
⚫️大切なこと
1.カウンセリング
2.毛髪診断
3.薬剤調合
⚫️薬剤を調合する前に、考えるべき「色」が
大きく分けて3つあります
適切な薬剤選定の為にお客様の
①希望する色
②現在の髪の色
③お客様に使う薬剤の色
この3色をまず把握し理解する必要があります
色彩学を勉強して色について
理解が深まっていると思います
ここでしっかりと学び薬剤調合の不安を
1.カウンセリング
最終的な薬剤を決める為に、
大切なのが「カウンセリング」です
お客様の要望をよく聞き、どんな色にしたいのかを
できるだけ詳しく引き出しましょう
カウンセリングは「お客様の希望の色」を知る
大切な時間です
お客様の要望で確認することは2つ
「明度の確認」と「色味・彩度」の確認です
◆明度の確認(レベル)
明るくしたいのか、暗くしたいのか
現在の髪の色を基準に考えましょう
◆色味・彩度の確認(トーン)
何色にしたいのか、
くすませたいのか、鮮やかにしたいのか
色味・彩度の確認を やはり
雰囲気やイメージ、ダメージ、料金説明など
カウンセリングで再確認することはこの他にも
たくさんありますが
最低限この2項目を確認することで
最終的なカラーの色を想像することができます
色彩学で学んだこと
季節や色の持つイメージなどを踏まえて
カラーチャートやレベルスケールなどを用意して
しっかりとお客様と向き合い
丁寧なカウンセリングをしてください
2.毛髪診断
お客様の要望を確認してから
お客様の現在の髪の状態を見て触って確認してください
ここで知るべき色は「お客様の現在の髪の色」です
色というよりは「髪の状態確認」が「毛髪診断」になり非常に重要なポイントです
髪のお医者さんになったつもりで⭐️
◆明度診断(アンダーレベル)
根元 中間 毛先の明るさを確認しましょう
薬剤を作るときに1番大切な診断になります
なれないうちはレベルスケールを当てて
確認するようにしましょう
◆色味・彩度診断
(アンダートーン・アンダーカラー)
前回のカラーの色味が残っている場合
捕食の関係が必要になります
カラーチェンジする場合
アンダーを意識して薬剤選定をしましょう
◆過去のカラー履歴
ブリーチ、黒染め、マニキュア、ヘナ、
ホームカラー などの有無を確認しましょう
もし確認せず、気づかないで施術した場合
うまく染まらない場合があります
◆縮毛確認
矯正の場合、色素が定着せずに
染まりにくくなっています
◆髪の太さ・細さ
太いと染まりにくく 細いと染まりやすいので
根元が明るくなる、ムラになるなど注意が必要です
◆ダメージレベル
ダメージレベルによって
染まりやすかったり染まりにくくなったりします
トリートメントや前処理・後処理で
⚫️毛髪診断とカウンセリングによって
カラー剤の選定ができるようになりました
もちろん美容師側から提案していくことも忘れないでくださいね
では、いよいよ調合に入ります
3.薬剤調合
⚫️その前にヘアカラーがなぜ染まるのかを復習しておきましょう
アルカリ剤の働きでキューティクルが開いて
2剤に含まれているOXの働きで
メラニン色素が分解流出して明度が上がります
そして、1剤に含まれている酸化重合して
大きな分子になり発色します
覚えていましたか?
毛髪は
青味→赤味→黄味
の順番で
分解流出していきます
発色の仕組みを理解したところで
薬剤調合です
基本的には
1剤と2剤を混ぜるだけ
以上です(笑)
なんですが、、、
調合の仕方はいろいろあります
比率もカラー剤のメーカーによって
変わる場合がありますので
各種メーカーさんに詳しいことは
確認してくださいね
ここでは
基本的な考え方を載せておきます
◆バージン毛への薬剤調合
基本的にはメーカーの薬剤調合通りに
作ることですが、毛髪診断をして、
青、赤、黄のバランスを考えましょう
毛髪によってはカラーチャート通りにはなりません
毛の太さ細さダメージレベルなど毛髪診断のときの
染まりやすい染まりにくいを意識して
施術を行いましょう
経験と知識を身につけて
カラーレベル・トーンの
コントロールをしてください
◆毛先をレベルダウンさせたい場合
上下の薬剤を調合して求めたいレベルにするか、
同じレベルの薬剤に色素の多い薬剤を混ぜます
一般的にレベルの低い薬剤ほど
色素の量は多くなっています
◆比率がわからない計算方法
これはいろいろあると思いますが
参考程度に残しておきます
作りたい明度レベル − 使う低明度レベル:使う高明度レベル − 作りたい明度レベル = 高明度比率 : 低明度比率
例えば
8レベルの薬剤がない!!
あるのは10と6だとすると
8レベルの薬剤を作りたい場合なので
8レベル以上の高明度の薬剤が10で
8レベル以下の低明度の薬剤が6
方程式に合わせると、計算は
8−6:10−8=2:2
=1:1になりますよね
この計算式は薬がない時に役立つので
覚えておきましょう
少し難しい話ですが
ぜひ使ってみてください
◆過酸化水素(オキシ2剤)の
濃度によるリフトコントロール
明るくする時は6%
明るくする必要のない時は3%が一般的です
リフトコントロールする時はOX操作を使います
オキシ濃度が高いとブリーチ作用で
メラニン色素を分解するだけでなく
発色した染料も壊してしまうので
低濃度のオキシがいいでしょう
◆補足説明
⚫️日本人のバージン毛=3〜5レベル
最近では6レベルの明るめのお客様も多いです
日本人は赤味が強く 赤が濃い黒です
⚫️最も需要の高い明度
白髪染め=6、7レベル
おしゃれ染め=7〜10レベル
あくまでも感覚で話しています
もちろんお客様の層によって変わってくると思います
9〜12の高明度も若い世代に人気があります
⚫️時間や塗布の仕方でも、レベル・トーンは大きく変わってきます
⚫️メーカーにもよりますが、12レベルはオキシ2倍、14レベルはオキシ3倍
まとめ
カラーの調合理論はいろいろメーカーによって変わってくると思いますが
基本的な考え方は以上です
カウンセリング、毛髪診断、薬剤調合と3ステップで
記事をつくってみました、
僕個人の理論でまとめたものではありますが
もし応用できるようでしたら
参考にお使いください
ではまた
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